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 薬メーカーのMR(営業マン)と病院副院長と楽しいゴルフ?

 この話は20年以上前のできごとですが、実際あったことです。

 ある薬メーカーのMRさんはゴルフはシングルでした。大学でゴルフ部に入ってプロを目指していたようなすごい人です。仕事は薬の販売で主に病院担当されている方でした。
 ちょっとゴルフの上手いある病院の副院長とゴルフの話で意気投合し、いざゴルフに行くことになりました。
 当然お互いシングルなんで、副院長は「手を抜かず真剣勝負しよう!!」
 当然結果は、副院長のぼろ負けでした。しばらくして、そのメーカーの薬はすべて不採用になり、売り上げがなくなってしまいました。副院長は、薬の納入の責任者だったのです。そのMRさんは正直に真剣にしろというので頑張ったのにと残念がっていました。それから、医者とゴルフに行くときは、知って失敗して、相手よりスコアーを少し悪くして廻っていると本音をいってくれました。
 そのMRはその後は、病院担当から外され、開業医ばかりを廻っています。そこで、私もゴルフに誘いました。接待ゴルフはしなくてもいいですよ!すると気持ちよくラウンドしくれましたが、スコアーは練習してませんといってた割には、38・35の73でした。私は90で調子はよかったんですが、彼のショットの感激の連続でした。しびれたのはロングホールの2打目を2Iで220Yを飛ばし2オン、5mのパットを何気なくイン!そうです!初めて目の前でイーグルを見せてもらいました。ほとんどのホールがバーディー狙いという感じでした。こんな人でもプロになれないなって、プロゴルファーって大変な仕事だなと思いました。
 話は変わって薬の納入の件ですが、どこかの副院長と違って、そこのメーカーの薬を調子にのってたくさん仕入れるようなりました。きっちり嵌められました!!